らんちゅうブログ
2015年9月20日 日曜日
生後4か月
ちょっと撮影したい仔がいたので久しぶりに画像を撮りましたが、偶然生後4か月なのだと気づきました。
今年はこの仔達を産卵させるのがすごく遅い時期になってしまい例年よりすさまじくハードならんちゅう飼育になりました。
来年は今年の反省を生かし、魚をちゃんと整理して狙った魚から早採りしたいと思っています。
さてこの仔達ですが鱗が荒い兄弟が多く出ました。
この仔とて鱗並びあまり綺麗ではありません。
種としての良し悪しは使ってみないと分かりませんが、賭けですね。
らんちゅうはいつも賭けですけど・・・・ う~ん難しい
太い魚を作る為の掛け合わせでもあったので太さには満足しています。
この仔は体型から見ると完璧な雌タイプですが、生殖孔はまだ雄だと言っています。
今年これまでらんちゅうブログで紹介した仔達は全て雌になってしまったので、この仔は雄であり続けて欲しいと思いますが・・・
慢性的な雄種不足を解消したい!
例年冬眠前に雌雄を分けて別々に冬眠させます。
雌の群に雄が混じっている事はありませんが、雄の群の中からは春になると次から次と雌が出て来る・・・
期待していた雄種が実は雌だった!!!
お前もかー!ってつい叫んでしまいます。
何でだろうね。
ちゃんと見てる筈なのに。
ちゃんと見てる?といえば
90×150の舟に今年種魚として使わなかった雄達を40匹放り込んでいました。
春から全替えを一度も行っていなかったのでどんな魚が入っているのかも分からなかった舟です。
今日シルバーウィークを利用して半年ぶりにに水替えをしました。
するとこんな魚が出てきました。
尾の若干の左右はありますが、いい泳ぎをします。
背腰もバッチリです。動画をどうぞ
何故今年の種魚からはずれたのか不思議ですが、らんちゅうはちょっとした事で良くなったり悪くなったりします(言い訳かな)
来年はもちろん使います。
今月から各地で品評会が開催されています。
昨年心に決めた事はメジャーな会への挑戦!
メジャーな会で通用する魚を作る事が目的なのですが、いつになるやら・・・・・・・ですね。
とにかくガンバロー!!!
投稿者 石原 | 記事URL
2015年8月 9日 日曜日
アップアップ
水替えを始める朝の5時頃はまだ涼しいけれど7時頃になると急に暑くなってきます。
現在餌はまだ赤虫のみですが赤虫の消費量が5日で160枚になっています。
水替えは三日毎に新水に換えています。
当歳用の舟は10舟ですので毎朝3~4舟の水替えをしています。
この季節になるとなかなか選別が出来ません。
洗面器に魚を入れておくだけでのせいで洗面器の水温がグングン上がってしまいます。
選別が出来ていないためにこんな事になってしまっています。
もっと早くに魚の数を減らすべきだったと大反省です。
100×110のトーワケミカル製のFRP舟に5月19日産まれの魚が96匹入っていました。
タイタニックになるのも時間の問題だったのでなんとか20匹撥ねました。
本当はもっと撥ねないといけないのですが・・・・
少し目に付いた魚を撮影してみました。
魚の撮影などしているとあっという間に時間が過ぎてしまいノルマが達成出来ません。
5月19日産まれです。動画をどうぞ
更紗の魚は左へ芯振りがありますがとても太くフンタンも出てきそうで楽しみです。
母親似の魚になりそうです。
でも全体的に鱗は荒そうです。残念!!!
こちらは5月4日産まれの魚です。
複数の雄をかけた腹なので父親は特定出来ませんが多分尾形ピカイチさんの子供だと思います。
この腹はあと三匹程尾形の良い子ができています。
4月の失敗を糧にゴールデンウィークの産卵には尾形ピカイチさんを筆頭に尾形の良い魚のみを雄に使用したのが良かったようです。
やはりなんだかんだいってもらんちゅうは尾形!!!
今年は特に尾形の重要性(特に雄親)を痛感しました。
投稿者 石原 | 記事URL
2015年7月27日 月曜日
お譲りします
らんちゅうのハネ魚を譲って頂けないか?とのお問い合わせがありました。
2013年4月1日のブログ記事「稚魚あげます」を見て、もしかしたらハネ魚を譲って貰えるかな?
と思ったそうです。
そうなのです。ハネ魚の貰い手は常に探しています。
飼育スペースに限りがある為に魚の成長に合わせて数を減らすことが必須なのです。
無料でお譲り出来る魚もいたのですが、出来るだけ良いハネ魚を!!との事でしたのでこの魚達をお譲りしました。
参考までに価格は梱包料・送料・コレクト料込で1万円以下でした。
いずれはハネ魚やあふれかえっている二、三歳魚を分譲する為に別のブログを作り、このらんちゅうブログとリンクさせようと考えていますが、いつになるやら?
取りあえずハネ魚は少しストックしてありますし、今後もどんどん出て来るので私のらんちゅうに興味がある方はお気軽にメールでお問い合わせ下さい。
さてさて今日はすごくいい魚!!!
こんな魚が出来たのは我が家では3年振りかな?
あくまでも私の好みですが・・・
まだ洗面器での泳ぎに慣れていないのか泳ぎがばたついています。
一匹で泳ぐ練習をさせると上手になるかな?
この魚の一番の長所は尾の前掛かりなのですが、その部分の赤が抜けているのがとても残念です。
でもこの魚!
使うのなら品評会ではなくて来年の種魚に使いたいですね!!
もし雄なら絶対に種魚です!!!
こんな魚を我が家にゴロゴロ泳がせたい・・・・・
いつもそんな夢を見てらんちゅう道を突き進んでいます。
ちなみにこの魚はHONOさんから卵で送られて来た中の一匹です。
孵化後一か月を少し過ぎた頃の選別ですごい魚が二匹いる!!!
と叫んでいた魚の一匹ですが、もう一匹は尾が真っ白になり何処へいったのやら?
今後はこの魚の成長と5月生まれの仔達を紹介してゆきます。
5月生まれも・・・なかなか?・・・かも?
投稿者 石原 | 記事URL
2015年7月15日 水曜日
続・奇跡の産卵
いよいよ今シーズン最後の採卵に向けての準備の開始です。
大病をした本命魚のお腹は相変わらずカチカチで産みそうもありません。
性格上問題のあるもう一匹の雌のお腹は柔らかくなってきました。
雄はというと精子の出が悪そうです。
今回も性腺刺激ホルモンを使います。
レジェンドさんには今回は1,000単位を注射しました。
尾形ピカイチさんには前回と同様に500単位注射しました。
17日に性格上問題のある雌と雄達を合わせて18日には産卵はありませんでした。(いつものパターンです)
18日の朝にお腹の固い雌のお腹を確認しましたが固いままです。
この日は朝から急患が入り大変な一日となりました。
昼休憩の間に急いで産卵舟の寒冷紗と産卵藻を撤去して種魚達に赤虫を2ブロックづつ与えました。
そしてすぐに急患のエコー検査を実施して確定診断を下しました。
飼い主の方に十分なインフォムドコンセントをしていると夕方の診察時間になってしまいました。
お仕事中です
仕事を終えてクタクタになって帰宅すると産卵セットの事などすっかり忘れていました。
晩酌をしてテレビを見ているとすぐに睡魔がやってきてそのままうたた寝をしてしまいました。
そして目覚めたのが19日の午前0時30分でした。
その時に寒冷紗と産卵藻をセットし忘れている事に気付きました。
疲れはピークでしたが仮眠できた事で気力は完全に回復していました。
産卵藻をセットして最終確認の為にお腹の固いもう一匹の本命魚を掬いました。
え?
なんと諦めていた本命魚のお腹が柔らかくなっているではありませんか。
いそいそと産卵舟へ移動させてもう一度眠りにつきました。
4時に起床。真っ暗です。
懐中電灯で産卵舟を照らすと・・・・・・
そこには思わぬ光景が・・・
何とレジェンドさんががさっき舟に入れたばかりの本命魚を激しく追っています。
4時半には産卵が始まりすぐに発砲スチロールで人工授精を行いました。
かたや相性の悪い雌のお腹は何故か小さくなっていて・・・?でした。
その謎が解けたのは3日後でした。
人工授精の受精卵が見事に発眼したので産卵舟を洗って孵化舟にしようと寒冷紗と産卵藻を撤去すると・・・
寒冷紗の下から100%無精卵が山の様に出てきました。
最後まで呆れた雌で雄に追われる事も無く18日の昼から19日の午前0時30分までの間に勝手に卵を産み落としていたのです。
色々な偶然が重なって奇跡的に本命魚から採卵出来ました。
投稿者 石原 | 記事URL
2015年7月10日 金曜日
奇跡の産卵
今年の産卵で狙っていた本命雌魚は二匹いました。
一匹は自家産の三歳魚。
今年の姿です。
当歳時の画像が残っていました。
当歳時(一昨年秋)の姿です。
今は当歳時より肉瘤も発達して色も揚がっていますが、少し尾張りが弱くなりました。
実はこの魚はどうしても残したい系統だったので3月初旬から幾度も採卵にチャレンジしました。
しかしかなりの問題児でした。
少し脱腸がありそのせいかどうか分かりませんが、産卵が始まっても人工授精が出来ません。
お腹を押しても卵が出ないのです。
必然的に自然産卵になりますが、何故かこの魚は産卵藻での産卵を嫌います。
そして雄達も何故かこの雌を追いません。
結果的に3回産卵しましたが、すべて失敗しました。
一回目は早朝から昼まで産卵を待ったにも関わらずに昼から何の前触れもなく無精卵を産み落としていました。
二回目は早朝に産卵中なのを確認し人工授精を試みましたが、腹を押しても卵が出ずに自然産卵にまかせました。
結果として受精率はすこぶる悪く1割程度でした。
そのまま居引きにしましたが、孵化して泳ぎだした日が異常に暑い日になり昼には生きている稚魚の姿はなくなっていました。
居引きの時には産卵舟にすぐにバイオバクテリアABを投入します。
すると孵化する頃には結構水が出来上がっている事が多いのですが、今回は違いました。
この雌の性格上雄をたくさん使う必要があり産卵までに大量の糞が残ってしまった事。
無精卵の数が多すぎた事。
異常気象で異常な高水温に鳴った事で一気に水質が悪化したのだと思います。
あらためて居引きの怖さを知りました。
最後の産卵は5月19日ですが、結果的にこの魚から採りたい!という思いが奇跡に繋がりました。
もう一匹の本命魚は以前の記事で紹介した魚です。
この魚ですが、この魚が特に種魚として良いと思っている訳ではありません。
ただこれまでにこの系統の魚から仔引きが出来ていなかったので今回は是非採りたかった魚です。
産まれてくる魚がどんな成長の仕方をするのか?どんな魚になるのか?
それを体感したいから採りたいのです!
3月下旬の大潮でこの魚を含めた4匹が産卵しましたが全ての稚魚の尾が開きませんでした。
散々な結果です。
オス達がそろって悪かったのか?
季節が悪かったのか?
もう一度チャレンジ!と4月16日に雄と合わせましたが、翌日その舟の魚達は体調を崩していました。
寒冷紗か産卵藻のゆすぎ方が甘かったのか?
二週間もの間死の淵をさまよっていました。
回復した頃にはやせ細ってお腹もカチカチでした。
これでこの魚の今年の産卵は不可能だと思いました。
ゴールデンウイークの採卵予定魚は本命魚以外の雌達になりましたが、すでに背水の陣です。
1号とHONOさんから頂いた魚以外に我が家には当歳魚がいないのです。
3月下旬の二の舞をしてはならない。
雄、雄、雄、オスー!
頭にこぶなんて無くていい。ただ尾張りが良ければいい!
そこで捻り出した答えが・・・
レジェンド
一昨年はそこそこ良い子を出したのに昨年は種魚として使わなかった4歳雄。
雄なら4歳は通常役に立ちません。
それでも追星は出ているし腹を押せばほんのうっすらと白い精子らしきものが出ます。
あと一匹はこの雄で年齢不詳。
自家産には間違いありません。
あまりにも坊主頭なので昨年も種魚候補からはずれていました。
遅くに冬眠明けをさせた舟から出てきた時には泳ぎの良さに驚きました。
この魚なら少なくても尾開きだけは良くなるでしょう。
この魚も追星は出ていますが、精子は・・・・です。
5月3日から5日の間に4匹の雌を産卵させるつもりだったので5月2日にこの二匹の雄にホルモン剤を注射しました。
かなりの体格差がありましたが二匹ともにゴナトロピン500単位を注射しました。
二匹とも3日からの産卵に参加させました。
尾形の良い方の魚は4日の産卵時にバリバリに雌を追って腹を絞るとたっぷりと精子を出しました。
4歳魚は3日から5日の産卵中に雌を追う事は無かったけれど、5日の人工授精では充分な精子を出しました。
4日産卵の仔は尾開きが良く選別を重ねた今もかなりの匹数が残っています。
5日産卵の仔は残している数は少ないですが一匹だけとてつもなく太い魚が出ています。
さていよいよ次回は5月19日の奇跡の産卵です。
投稿者 石原 | 記事URL