らんちゅうブログ
2016年8月29日 月曜日
忙しかった
らんちゅう飼育も今年の夏は悪戦苦闘で朝の水替えに本当に苦労しました。
私は汲み置きするスペースが無い為に水道水にハイポを入れて水替えをしています。
例年なら飼育水と水道水の水温は真夏にはほとんど温度差が無かったのですが、今年は蛇口から暖かい水が出てくるので飼育水と水温が全く合いません。
水道水の方が水温が低いと湯を足すだけですむので一階から屋上にバケツでお湯を運ぶだけで済み、いい運動にもなります。
逆の場合は手も足も出ません。
氷で冷やす事も考えましたが、数十リットルの氷が必要になります。
それに氷が溶けるのにも時間がかかります。
現状の水替えは他人が見ると単なる水遊びです。
ぬるーい水道水を張った舟に冷たい古い飼育水の中に魚を掬って入れた洗面器を二つ浮かべます。
ほんの少しづつ小さなボールでぬるい新水を掬います。
浮かべた洗面器の水面より少し上に自分の手を広げその上からボールで手の甲に新水を注ぎ洗面器に空気も同時に注ぎ込みます。
でないと魚達が酸欠になってしまいます。
そして洗面器の水を少しほかしてまた新水を注ぎこみます。
なんとバカバカしい作業か!
何と非効率的!
これから秋に向けてこの水温差はさらに激しくなります。
真剣に業務用の冷凍庫の購入を考えています。
あと今年の夏の特徴は例年より水道水のカルキが多かったです。
水替え後に魚が全滅したり極端に弱ったりする事が結構ありました。
高級なデジタル塩素チェッカーは持っていたのにそれを使わずにハイポの量を経験的に決めていました。
例年通りのハイポの使い方をして塩素を中和できていると思っていたのに残留塩素を測ってみるとその多さに驚きました。
現在は塩素チェッカーで厳密にチェックしていますが、例年に比べてハイポの使用量が3倍になっています。
例年通りかなりの密飼いです。
プラ舟に30匹前後泳がせて中2日で水替を全替えで行っています。
水替え時にはバイオシークスルーXを10L当たり1cc入れています。
バクテリアを入れないとこの飼育は出来ません。
稚魚時より水深は浅くしません。
水深を深くしてすぼんでしまうような弱い尾ははなから要らないと思っています。
夏場は水深を20センチ以上にしています。
8月7日までは一日三食全て赤虫でした。
ペレットの併用はしていませんでした。
8月8日より色揚げ用のペレットを赤虫と併用しています。
色揚げ用のペレットは消化が悪いので通常は多くは与えられませんが、今年はペレットの種類を替えてみました。
これまでの私のイメージでは浮上性の餌は魚達が慣れにくいので食いつきが悪いと思っていましたが意外や意外!
すぐに慣れてよく食べてくれます。
沈下性の餌は食べ残しがあっても全く分からずに恐々使っていましたが、浮上性の餌はその点安心して与えられます。
例年なら多分1Kg入りの色揚げ用ペレットを買っても半分以上は無駄に残っていましたが、今年は2Kg目に突入です。
30年以上前に弥冨の偉大なるF氏から「色揚げ用ペレットはお盆くらいまでかなー。」と教えて頂きましたが日本の夏は本当に長くなってしまいました。
今年の色揚げ飼料はミシロの色揚げ用SS浮上性を使っています。
プラ舟1舟30匹に対して朝・夕(4時)に赤虫それぞれ45ブロック。
そして昼に色揚げ用のペレットを与えています。
通常1時間もすれば食べつくしていますが、明日水替え予定の舟などは長く餌が浮いている時があります。
そんな時には夕食の赤虫を抜いたり減らしたりできるので水のいたみや魚の健康のバロメーターになります。
今年はふんたんの発達した本命魚から仔引きができなかったので尾形にしか期待はしていなかったのですが、頭の発達した仔も結構出来ています。
昨年はこのお母さんは良い仔を出さなかったし鱗が荒かったのに今年は全く昨年の仔達とは違います。
だかららんちゅうは分からないのです。
画像の仔は全く傷が無く品評会でも活躍できそうですが、オスタイプなので来年の種オスとして活躍して欲しいと思っています。
こんな仔達がゴロゴロ出てきたら・・・・
毎年同じような事を夢見ていますが、来年は自家産同士の掛け合わせで魚のレベルアップが図れそうな・・・
そんな予感がしています。
がんばろーっと!
投稿者 石原 | 記事URL
2016年7月 8日 金曜日
大阪のお仲間パート1
このところ雨の降らない日は気温も上がり一日中太陽が照りつけているため一気に水温が上昇しました。
二歳以上の魚達は夏の暑さを経験しているために高水温に慣れていますが、当歳は初体験です。
水温の急激な上昇をふせぐ為に水深を20センチ位にしています。
餌の量も控えめにしています。
さて前回びっくりポンな魚をご紹介するとお約束しましたが、大阪のY,Hさんの魚です。
6月撮影の画像ですがすごい迫力です。
似たタイプの魚がまだまだいます。
頭は真四角でさらに肉瘤が上がりそうです。
目幅がしっかりとありさらに目幅と同幅の背幅があり腰まで平行です。
鰓蓋には余計な肉がついていなくてすっきりとしています。
私があこがれるらんちゅうのボディの理想像です。
Y.Hさんは今年初めて産卵に挑戦しました。しかも我が家より早い3月に産卵です。(すごいです!)
Y.Hさんは昨年の7月のブログでほんの少しだけご紹介しました。
あらためてご紹介させていただきます。
Y.Hさんとはこのメールから始まりました。
はじめまして、Y.Hと申します。
私は、大阪で父親と私とで小さな町工場を営んでいます。
私事ですが、昨年の10月に手狭だった工場から、少しだけ広くなった工場に引越しをいたしました。
5年前位から、らんちゅうを自宅にて飼育していました。
つい最近までは品評会や協会のことは何も知らず、かわいいペットとして子供達と飼育していました。金魚伝承という本(古本屋さんで見つけました)に出会い、少しだけらんちゅうについて詳しくなりました。
新たな工場には屋上があり、そこで本格的に飼育を始めようと思い、ホ-ムセンタ-で80サイズのプラ舟を4個購入し、エア-は浄化槽用のポンプを準備致しました。ある程度の準備が出来たので、いつ金魚を引越しさせようかと思っていた昨年の12月に七匹すべて病気になり全滅させてしまいました。今は新品のプラ舟があるだけです。
金魚の病気を調べていると石原先生のらんちゅうのブログにたどりつきました。
以前のブログでは跳魚の貰い手を探しておられた(3年前のブログ...)ので、
もし今年も跳魚の貰い手をお探しであれば何匹か分けていただけないでしょうか?
突然このようなメ-ルを送り、たいへん失礼致しました。
早速お電話をさせて頂いて魚をお送りしました。
Y.Hさんからのお礼のメールです。
石原先生様
無事に魚が届きました。
本当にありがとうございます。すべて元気に泳いでおります。
日曜日、それから月曜日の休憩時間を使い、らんちゅうの飼育準備を致しました。飼育場は陽当たりが良く、水温上昇が気になりましたので、すだれにて天上を覆ってみました。
屋上ですが倉庫の様な作りになっており、サギなどは防げそうですが、暑さは問題がありそうなのでいろいろ工夫して飼育しようと思います。
いつかは石原先生のように肉瘤のある太くてかっいい魚を作りたいです。それから品評会に出品を目標にして頑張りたいと思います。
できれば今後もご指導の程宜しくお願い致します。
うらやましい飼育場です
Y.Hさんの奮闘ぶりは今後もご紹介させて頂きます。
さて我が家ですが4月6日生まれと7日生まれのそれぞれ一匹づつ特徴の出た魚をご紹介します。
投稿者 石原 | 記事URL
2016年6月16日 木曜日
色変わり中です
今年はこの魚からしか採卵しないと紹介していた雌魚は種魚としては欠陥魚でした。
産卵行動をしたのが3月下旬の大潮でしたが、卵の通り道のどこかに狭窄がありうまく産むことができませんでした。
人工授精で腹を押しても数個卵がこぼれるだけでした。
100個程受精させましたが、孵化しても全て奇形でした。
以降腹が柔らかくなったかと思えばすぐに硬くなり5月に★になりました。
期待が大きかっただけにがっかりでした。
急遽予備の魚から二腹採りました。
画像の魚達は4月7日生まれの青仔達です。
母親は昨年の本命魚で3歳です。
昨年は思ったより肉瘤が出ずにいまいちでしたが今年はどうでしょう?
肉瘤はないけど尾形が良い雄達をかけているので尾形はよくなるかも・・・
雌親は昨年の一号でボディは白で尾と鰭が赤いしゃれた魚です。
尾が大きく赤く味のあるきれいな白勝ち更紗を作りたかったのですが現状色変わり中の魚達は尾の色抜けが目立ちます。(残念)
まだまだこれから色変わりをする魚が多いので一匹でも出れば・・・です。
後は5月の末に一腹だけ採卵しました。
昨年から5月まで一度も水替えをしなかった(もちろん採卵などする予定ではなかった)魚達が水替えをしてみると意外と良く見えた。(魔がさしました。)
昨年何度も何度も確認して敢えて種候補から外した魚達でした。
孵化してから6日ぐらい泳げずに奇形だらけだったので流そうかと思いましたが
一回目の選別で3百匹残せた?残した?(芯が極めて怪しいが小さすぎて分からんかった)ので取りあえず次の選別までは育てています。(次の選別は厳しいのだ!)
今年は我が家よりもご紹介したい魚達が大阪にいます。
初めての採卵そしてシュリンプ、選別と大変だったと思いますが立派な魚に育てあげています!
ご本人の許可を頂いてからご紹介しますね。
びっくりポンですよ!
お楽しみに!!!
ハネ魚を貰って頂いた方々へ
本当に有難う御座いました。
まだまだいますよ!
里親募集続行中です!!!
投稿者 石原 | 記事URL
2016年5月 9日 月曜日
速報 青仔貰って下さい
今年の飼育状況は後日UPするとして・・・
取り合えず青仔(らんちゅうの仔)を貰って下さい。
4月6日と4月7日生まれです。
当然ハネ魚ですが、かなり背腰は綺麗な魚になると思います。
流すには惜しい魚も含まれています。
。
メールにてお申込下さい。
無料ですが、送料のみ着払いでご負担下さい。
こんな状態で保管しているので死んでしまったらごめんなさい。
投稿者 石原 | 記事URL
2016年3月20日 日曜日
今年は控えめに
らんちゅうは、すっかり出遅れてしまいました!
それでもなんとか一腹だけでもと2月7日に種雄を2舟起こしました。
雌は導入魚一匹のみを2月21日に起こしました。
今年は真冬にも暖かい日が多かったので冬眠中の舟にも暖かい日は赤虫を与えていました。
3月下旬の大潮(22日から25日)で本命魚から一腹採る!
出遅れても頑張る!
雄の仕上げに一か月半。
雌の仕上げに一か月。
自分なりのセオリー通りに起こしたつもりですが雄の仕上がりは思ったより遅く、精子の出があまり良くありません。
逆に雌の仕上がりは早すぎて水温を下げないと産んでしまいそうでした。
この雌種魚は明け二歳魚ですが体長がなんと16センチもあります。
昨年の日らんで二匹とも見事に入賞された方の魚ですが、さぞかし大切に育てられ、
また大切に管理されていたのだと痛感します。
導入時の画像です。
本日、雌雄を合わせました。
早ければ明後日。
遅くても25日。
どうか今年もうまく産卵しますように!
久々に早起きする日が続きそうです。
投稿者 石原 | 記事URL