らんちゅうブログ
2017年2月19日 日曜日
追星
週末が水替え日和になったのは3週間ぶりです。
冬眠明けから早くも20日が過ぎました。
今年は厳しい冬でした。(まだ冬ですが)
これまでは出来る限り青水で飼育して、餌は例年の半分程しか与えていません。
やはり屋外飼育という厳しい環境では青水が作れれば、青水での冬眠が無難だと感じています。
昨日はお気に入りが入っている舟の水替えをしました。
2月18日
今年初めて更水で魚達を泳がせました。
画像の11時と2時にそれぞれ赤勝ちと白勝ちの魚がいますが、昨年ご紹介した魚達です。
白勝ち更紗は昨年秋に追星が確認されましたが、今も追星がはっきりとでています。
雄です。
種雄としての活躍を期待しています。
赤勝ちの魚は生殖孔の形状からすると現状は雄っぽいのですが、追星が出ていなくて、お腹も硬い。
雄でも雌でも性成熟をして繁殖期を迎えるとお腹は柔らかくなります。
昨年の秋にも雌雄不明でしたが、この時期にお腹が硬い魚は種魚として使えない事が多いです。
この二匹から卵を採りたかったのですが・・・・・。
思い通りにならないのがらんちゅうなのです。
2月19日
昨日水替えをした魚達の動画を撮ってみました。
赤虫を食べている姿です。
今年になって初めて見ました。
らんちゅうを飼っていて良かった。
と感じるひと時です。
しかし普段は、冬囲いをしているし、青水が濃いし、
魚達が餌を食べている姿を見ていません。
今日は4月6日生まれの魚達が入った舟も水替えしましたが、どうやらほとんど雄っぽい感じです。
雄と言ってもまだまだ追星が不鮮明な魚が多いのですが、その中から追星を確認出来る魚を一匹!
黒い洗面器を使うと追星が確認しやすくなります。
さらに拡大して
胸鰭の前縁に沿って白く見えるのが追星です。
左のお手々の方が赤色の上から白色の追星が重なっているので分かりやすいかも。
もう少ししたらもっと分かりやすくなります。
生まれた稚魚の水替えや選別などを考えると屋外での早すぎる産卵は避けなければなりません。
ヒーターでの保温を切っての稚魚池の作業中にグングンと水温が下がってしまいます。
3月11日(土曜日)から4日間続く大潮での産卵を狙って準備をして行きます。
投稿者 石原 | 記事URL
2017年2月13日 月曜日
寒波
水温は12℃まで上げてから数日間維持しています。
これまで週間予報を見ても全く暖かくなる予報がありませんでした。
ちょっと近年の神戸では珍しい事です。
16日にいきなり3月並みのお天気になるという事で昨日一部の舟の床直しをしました。
2月12日
汲み置き水の蓋を覆っているプチプチの上に氷が張っていました。
汲み置き水の水温はプチプチで覆っているにもかかわらず4℃でした。
昨年同様に60℃のお湯をバケツで一階から屋上に運ぶこと4回。
やっと水温が12.5℃になりました。
床直しの前の様子です。
すごく濃い青水です。
最初は底水を捨てて新水を足すだけの床直しを予定していましたが、昨日まで与えていた赤虫の食べ残しが少しあったので思い切って水替えをしました。
今年初めての魚達とのご対面です。
水が古くなりすぎて体調を崩していて少し動きが鈍いですね。
水替えの終了です。
魚の姿が見えるようになりました。
この舟だけ水温を14℃設定に変更しました。
まだまだ濃い青水です。
鳥取では今年ドカ雪が降っています。
私が大学二年生の時の事です。
当時釣りが好きで大学から自転車で15分ほどかかる賀露という漁港で古民家を借りて一人暮らしをしていました。
その時も15年ぶりという記録的な大雪となりました。
夜の間に降り積もり朝には古民家がすっぽりと雪に覆われてしまいました。
玄関のガラス戸や掃き出しのガラス戸からは雪しか見えませんでした。
二日間閉じ込められていました。
三日目にやっと雪が降りやんだらしく
地元で雪かきをしていた方々の声がかすかに聞こえました。
「そういやこの家!学生さん住んどらんかったか?」
・・・・・
しばしの沈黙の後。
確かめるべく雪かきが始まりました。
毎年のように大雪が各地で降っていてTVでも映されていますが、
本当に積もっているところには車もカメラも入れません。
賀露は当時(今も?)へんぴな所だったので町に向かう一本道に人が一人通れるだけの幅で雪かきが行われました。
幅が1メートルよりうんと細い通路だったと記憶していますが、
その左右に積み上げられた雪は高く、
通路を通っていても積み上げられた雪しか見えず、
左右の景色が見えたり見えなかったりだったと記憶しています。
雪かきを手伝うでもなくただただ救出されただけのよそ者でしたが、
何もかもが驚きであり新鮮でした。
ふと思い出して書いてしまいました。
投稿者 石原 | 記事URL
2017年1月30日 月曜日
ゆっくりと
今年最初のブログです。
今年も宜しくお願いします。
まだまだ冬の寒さは続くのですが、毎年この時期になると厳しい寒さがふとやわらいで妙に暖かい日があり、
らんちゅう達の飼育水の温度が上がる日があります。
その暖かい日が休日と重なるとそろそろかとなまった体にむち打ち、冬眠明けの準備を始めます。
我が家では今年に入って二回飼育舟に薄氷が張りました。
大事な魚が入っている舟は超過密に魚を入れたまま冬眠させてしまったので、
その舟には氷が張る前日に凍結予防のためプチプチを被せました。
1月28日
プチプチを被せていた舟の夕方の水温が9℃になっていたのでヒーターとサーモを設置しました。
設定温度は水温と同じく9℃です。
こんな感じです。
180Lのぷら船に25匹も魚が入っています。
夜の9時頃の水温です。
9.6度になっています。
1月29日
この舟のふたをプチプチで覆います。
今年はコーナンで三層構造のプチプチを見つけました。
従来のプチプチよりも分厚くヨレヨレしていなくて両面ともにフラットです。
扱いやすいし機能的だと思います。
それでは張って行きます。
途中経過です。
仕上がりました。
半分程バスマットで日よけをして急な水温の上昇を防ぎます。
この舟の朝の水温は4℃でした。
ヒーターとサーモは設置しました。
肘まで水の中に入れましたが、はっきり言って冷たさが半端ではありません。
おおー
とか思わず叫びそうになります。
それほど冷たいです。
サーモスタットの温度設定は夜に行います。
夜に水温をはかってみると6.4℃でした。
サーモスタットの電源を入れて6.5℃に設定しました。
日照が良いと水温は上がり曇りや雨だと水温は一切上がりません。
夜に水温を確認してサーモスタットの設定温度を調節してゆきます。
そして数日かけて水温を12℃に上げて行きます。
水温が12℃になったら青水のままで赤虫を与え始めます。
水替えはもっと先になります。
ビニールハウスや温室や小屋などで飼育している方々が本当にうらやましいですね。
屋根さえもない完全な屋外でらんちゅうを早期に産卵させて育てるのは労力も経費(電気代)も屋内に比べると数倍かかります。
この先、例年通り、苦労が待ち受けていますが、
今年も頑張ります。
投稿者 石原 | 記事URL
2016年11月 8日 火曜日
お気に入り
餌もやったりやらなかなったりの今日この頃です。
そんなに水も傷まないので水替えのペースも落ちました。
暖かい日が続く時だけ水替えをしています。
早起きもしなくなり、水替えという運動もしなくなり、
春までにまた5kgは太るんだろうなあ。
と言うかもうすでに太り始めています。
種魚の紹介の続きをしなくてはならないのですが、いまだに雌雄が良く分からない魚が多いです。
私のお気に入りの魚です。
上見で背骨の左側が中央に向かって窪んでいます。
背下りもガタガタです。
芯振りですし・・・
泳ぎもへたです。
でも何故か水替えの度に目が止まった魚です。
種魚として使おうと思っているのですが現在のところは雌雄不明です。
この時期に雌雄が不明な魚って多分生殖能力が低いのだと思う。
まだまだ来年のペアが決まらない我が家です。
背幅に迫力を感じます。
伸びた事から雄かな~?
投稿者 石原 | 記事URL
2016年10月25日 火曜日
来年の種魚パート1
各地の品評会の結果を日本らんちう協会のHPで見たり、
yutubeで入賞魚の動画を見たりと
自宅にいながら全国のらんちゅうの品評会を楽しむ事が出来ます。
便利な世の中になったものです。
しかし・・・やはり動画は動画です。
実際の魚はやはり生で見ないといけません。
今年は久しぶりに錦蘭会と西日本大会の見学に行きました。
会場は大阪の服部緑地ウォーターランドでした。
お昼時に会場に着きましたが、会場内の駐車場に入れたのにはびっくりしました。
数年前まではチャーターバスも数台止まっていましたが今年は見当たりません。
私が所属していた頃の賑わいは何処にいったのでしょう。
錦蘭会の分裂。
今なお多くのらんちゅう愛好家に大きな影を落としていますね。
さて今年の我が家の魚ですが、
今年もしどこかの品評会に参加していれば多分この仔を出品していたかな?
種というよりも品評会タイプの魚です。
尾付けが甘く夏場の高水温時には尾張りも弱く迫力不足でしたが水温が下がってから尾が張ってきました。
結局仕事の都合で思いはかなわなかったのですが、もし今年品評会に参加するなら玉野錦鱗会と決めていました。
玉野市は昔かららんちゅう愛好家の方々が多く、魚のレベルも常にメジャー級です。
さらに、私の家内の実家が品評会の会場とは目と鼻の先です。
さらにさらに、玉野錦鱗会には面識はありませんが是非お会いしてお話をしたい方がいらっしゃいます。
来年こそ是非参加したいものです。
その時は宜しくお願い致します。
上の魚ですが以前に紹介した粋な魚と兄弟魚です。
と言わなくても分かる程よく似ています。
変な柄です。
尾とお手手にしっかりと赤が入ればもっと良く見えると思うのですが・・・
我が家の魚は代々尾の色抜けがあり、最近はお手手の白い魚が多くなって困っています。
色の欠点はかなりの高確率で遺伝しているようです。
しかしながら来年の種魚もまた色の欠点のある魚を使わざるを得ません。
雄で良い魚はほとんどが色抜けです。
雌に至っては、雌の存在自体が希少です。
雌は雄に比べて成長が早く大きくなる筈なので
この魚は大きいから雌だろう。
と思っていた魚がことごとく雄でした。(追星確認)
現状、この仔が唯一雌の可能性ありかな。
お手手が白く尾も色抜けしています。
でもでかい!
太い!
ごつい!
なのです。
似た魚がいません。
目幅があり、目幅に近い背幅があります。
雌なら使いたくなる魚です。
雄なら?
雄種としては尾がもう少し大きく、もっと強く張っていないと厳しいかな。
横見と梶尾、裏皿、生殖孔ですが・・・
追星が出てないから雌の可能性ありと思ってたけど、
本当に雌かな?
ブログにUPした画像を見て改めて???です。
抱卵している様子もないし
これってどう見ても雄じゃないの?
詳細が分かればまた報告します。
今年のらんちゅう飼育で一つ手応えを感じたのは成長力のある遺伝子が加わった事です。
何故このような遺伝子が加わったのかは全くの不明です。
昨年と同じ親を使って何故こんなに違うのだろう?
やはり雌は3歳の方が良いのか?ってそんな単純なものではないと思いますが・・・・
そこがらんちゅうの奥の深い所ですね。
ところで問題のこの魚は4月6日生まれの中で一番大きい仔ですが、4月7日生まれの魚達はもっと大きくて成長力が半端ではありません。
今年の当歳魚の飼育スタイルは例年と変わらずに相変わらずの超密飼いです。
一番薄めた飼育環境でもぷら船180で20匹です。
水も痛みが早く、餌の量も制限されるために例年魚は大きくならずに11~12cm止まりでしたが今年は13~14cmに育っています。
かってに大きくなっています。
30年以上ブリーディングしていて初めての経験です。
魚の良しあしは別にして日らん全国大会では小さい魚は大きな魚には見劣りしてまず勝てません!
さらに大きくなる魚は二歳・親と楽しめます。
成長力がある系統魚!
それだけでも今年は全国大会に一歩近づいたかな???
投稿者 石原 | 記事URL