らんちゅうブログ
2018年4月 4日 水曜日
大本命魚の産卵
2号が産卵した後の舟のようすです。
産卵が始まり採卵が終わった2号雌は他の舟に移しています。
画像でお分かりのように雄達が本命雌を追っている姿はありません。
この日が大潮の最終日だったのですが、もう一日粘ってみようと一度産卵藻を外しました。
夕方に軽く赤虫を与えて、夜中に寒冷紗を敷き、産卵藻をセットしました。
翌朝、雄達に追われる事もなく本命魚の産卵が始まっていました。
今年から産卵藻をステンレス芯の物に替えてみたのですが、特徴があります。
産卵藻の材質が産卵を刺激しているようです。
雌は雄に追われなくてもこの産卵藻の上に乗って気持ち良さそうに産んでいます。
2号の産卵もそうでした。
欠点は卵が付着しにくい事です。
表面がつるつるなので、産卵中の魚の動きで卵が底に振り落とされるようです。
卵の数はやや少ないですが、東西大関兄弟魚である本命雌魚に
それぞれタイプの違う東西大関兄弟魚の雄達を人工授精で掛ける事ができて
大満足です!
投稿者 石原 | 記事URL
2018年4月 2日 月曜日
粘液病か白雲病か
3月の始め頃の朝、採卵を仕掛けてみようかとプチプチをめくると魚が真っ白になって浮いていました。
前の夕ご飯は普通に食べていたのに何が何だか?分からない。
てっきり★になっていると思って掴むとなんとか生きていました。
塩水に漬けると体表のもろもろを剥がす事が出来、薄い塩浴で症状は治まりました。
その魚は結果的に前回の大潮で産卵しました。
さてそれからが大変でした。
同様の症状が加温組4舟で起こりました。
水替え時には洗面器や舟は徹底的にイソジンで消毒をしていたのに・・・です。
まあ考えれば人工授精時には違う舟の雄と雌を触ってしまいますが・・・
発病した魚は全て新水にして薄い塩浴をすると翌日は元気なのですが、
二日目にはこの通りです。
大本命雌達もこの通りです。
大切な大関兄弟魚4匹も同じ病気にかかりました。
当初は水カビ病も疑っていたのでメチレンブルーも使いましたが、
全く無効です。
水替え翌日は比較的良好です。
一日経つと水が白く濁ってきます。
剥がれた粘膜で水はこんな感じになります。
いろいろ調べて原生動物の異常繁殖を疑い、次に0.5%の塩+マゾテン0.25ml/100Lの永久薬浴を実施。
これも効果が薄く、
次にホルマリン浴を実施。
ホルマリン浴には塩は禁忌なので魚達の体表からしっかりと塩分を除いて実施。
初日は2.1ml/150Lで実施。
翌日にはかなり良さそうな実感があり、さらにホルマリン1mlを追加しました。
原因となった原虫はトリコジナかキロドネラかそれとも・・・、という事で
確定診断をしようとしました。
サンプルを綿棒でこすって病院に運び、
さあ検査だと顕微鏡のランプのスイッチを入れた途端にランプが切れました。
その日は検査は中止になりました。
後日鋭匙まで持ち出して病魚の鱗をガリガリしました。
ガリガリされた魚です。
ちなみにマゾテン・塩・メチレンブルー浴の3日目です。
こんな感じでサンプルを取って見てみると、こんなのが一匹みつかっただけでした。
顕微鏡の400倍で見てこんな感じです。
犯人がこやつ達かどうか結局分からなかったのですが、
こやつらの専門家の方がもしこのブログ記事をご覧になられましたら、
是非ご教授下さい。
粘液病(白雲病とほぼ同じ病気かな?)の原因となる原虫の同定は残念ながら出来なかったけれど、
今回の粘液の増加や剥離した病魚にはホルマリンが著効しました。
それもやや薄めでも効果が認められました。
成書では2~3ml/100Lですが、1,5ml/100Lでも効果がありました。
一番上の画像が3月28日のものですが、その真ん中の魚が本日4月2日に産卵しました。
なんと雄も雌もまだホルマリン浴中の産卵でした。
人工授精でブンブン丸の精子を使いました。
投稿者 石原 | 記事URL
2018年3月15日 木曜日
産卵しました。
13日に急に気温が上がり雌雄を合わす予定の14日を待たずに
自家産雌1匹が卵をこぼしました。
14日の朝に大関兄弟魚同士雌1匹雄3匹で産卵セット1を作り、
東西大関兄弟魚達
卵をこぼした雌も含めて雌2匹三歳雄2匹で産卵セット2を作りました。
今朝6時には自家産魚達の産卵がまさに始まろうとしていました。
例年通り発砲スチロールの中に寒冷紗を敷いて
自家産雌に三歳雄二匹を用手法で人工授精させました。
まだまだ十分な量の卵をもっていたのでリンゲルを使っての人工授精を行いました。
人工授精に必要なもの
お椀にラップを敷いて温めておいた(18℃)リンゲル液を100cc程入れます。
雄の精子をほんの少量絞り、雄の生殖孔をリンゲルに漬けて精子をリンゲルの中にすすぎます。
次に卵を絞り、精子とかき混ぜながら寒冷紗にまけば終了です。
慌てる必要はありませんが、手早くしましょう。
リンゲル液を多めに使う事で精子を絞る際に多少の水が入っても
精子の受精能が低下する事を防ぎます。(時間稼ぎが出来ます)
リンゲル液を使う原理は精子と卵子をリンゲル液の中で寝かせておく事です。
お椀をの中の精子と卵子を水の中につけた瞬間に受精します。
ブンブン丸を使って一回。
長手の素赤の雄(ものすごく仕上がりが早く精子を出しまくり)を使って一回
人工授精を行いました。
雌は自家産ですが、大関兄弟魚二匹をかける事ができたので、
今日は大満足です。
投稿者 石原 | 記事URL
2018年3月11日 日曜日
いよいよです
産卵予定の大潮まであと5日になりました。
前回紹介した雌はお腹が柔らかくなってきました。
画像を撮ろうとしたのですがすぐにバッテリーが切れてしまいました。
只今充電中なので産卵舟をセットした時に画像をとりますね。
今回の大潮は3日間だけなので2日前の14日に産卵舟をセットして
出来れば16日の産卵を狙います。
東西大関兄弟魚の雄三匹の内の一匹の仕上がりが遅く今回は使えないかもしれません。
残念です。
今回は間に合わなさそうな雄魚
動画をどうぞ
是非、本命雌の2番仔の時に活躍してくれればと期待しています。(3月30日~)
ブンブン丸は起こしたのは遅かったのですが、仕上がりは早かったです。
でもあまり活発に泳がないブンブン丸です・・・・
雌を追う姿など全く想像出来ません。
いよいよだ!
頑張れブンブン丸!
投稿者 石原 | 記事URL
2018年2月22日 木曜日
本命雌
雌という事で導入しましたが、未だに雌という確証はありません。
大関兄弟魚にはいろいろなタイプの魚(6タイプ)が出るそうですが、
この雌はブンブン丸と同じタイプだと思います。
色目もいいです。
種雌としての ∞ の可能性を感じます。
欠点があってもこういう魚をちゃんと選別して残す人だからこそ
作秋の品評会での大ブレークが起こったのだと思います。
曲がっていようが芯を振っていようが残す・・・・
これは出来そうで出来ません。
これはここがいい。
あれはあそこがいい。
とかやっていると結局残しすぎても飼いきれなくなります。(典型例は私)
私も今年はこの系統から出てくる仔達の成長に伴う変化を良く観察し、
選別では絶対に将来の種魚を撥ねないように気を付けて、
数年後には大ブレークしたいものです。
それよりも何よりも今はまだお腹がカチカチです。
ちゃんと産んで下さいね!
投稿者 石原 | 記事URL