らんちゅうブログ
2014年1月29日 水曜日
冬眠明け
昨年は飼育日記が7月で途絶えてしまいました。
はっきりいって張り切りすぎました。
毎日毎日朝の5時からみっちり3時間、水替えに没頭していました。
時間に追われて水替えするのが精一杯で選別をする時間がありませんでした。
その結果魚があふれて収集がつかなくなりました。
現在もその後遺症で昨年の魚はたっぷりと残ったままです。
お小遣いも全てらんちゅうの腹の中に消えました。
燃え尽き症候群に陥ってしまいました。
空きの舟もないし、今季の冬はこれまで寒波が緩む事も無かったので、冬眠明けは今年は遅らそうと考えていました。
それなのにここ数日暖かい日が続くじゃありませんか・・・
久しぶりについ魚を見てしまいました。
血が騒ぎました。
結果、雄を2匹だけ冬眠明けさせました。
1月26日に最低水温7度で設定しました。
(その日はヒーター無の日中水温が10.5度でした)
あと数日で餌やりの開始です。
ワクワクしますね。
今年の日らんで5席を取られた方の魚です
1枚目の画像の魚からは骨格を取りたい。
二枚目の画像の魚からは斜めに突き出たかわいいフンタンを取りたいと思っています。
今年は最後までブログが更新出来るようにほどほどに頑張ります!
投稿者 石原 | 記事URL
2013年5月29日 水曜日
すごい経験
話はかなり長くなります。
4月26日に4腹目を採りましたが私が取りたかった本命ではありませんでした。
本命のお腹はその時はまだ固かったのでピンチヒッターでした。
ただこの4腹目はすごい成長力で尾も母親譲りのふわっと大きな尾をしています。
良い子ができるかもしれません。
では最後に採りたい腹とは・・・
昨年二回産卵をした三歳魚です。
昨年の1腹目は尾が開かずすぐに流しましたが、2腹目はすごい当たり腹でした。
その魚に前回の4腹目で活躍した雄を掛け合わせたい!
そうして臨んだ5月初旬の大潮でしたが、エラ病を患ってしまい。産卵どころではありませんでした。
0.8%の塩浴3日間で体調が戻りました。
あとは水を半分づつ替えていきながら飼育水の塩分濃度を徐々に低くしていきます。
さて次の大潮に向けて雌のお腹はどんどん膨らみ、雄の泳ぎも活発になっていきたし精子も出します。
産卵間違いなし!
しかし、しかし大きな問題がありました。舟が足りません。
半月の間に魚達も大きくなりどの舟もぎゅうぎゅう詰になっています。
また春に中国から運ばれてくる黄砂やPM2.5のせいなのか体調を崩している魚も多くいます。
産卵用の舟と養生用の舟を開ける。
簡単なようでなかなかうまくいきません。ちょっとしたパズルです。
それでも迫り来る大潮に向けて最大限の努力をして産卵舟の用意が出来たのが大潮が始まる前日でした。
あと二日で養生舟の段取りが出来そうな所まで来ていました。
他の稚魚達の世話だけでもかなり時間を奪われるのにハードな数日でした。
今回の産卵はかなりの手抜きをしないと乗り切れません。
毎日寒冷紗を敷いたりはずしたり・・・そんなめんどくさいことはしておれません。
産卵藻だけなら作業はすぐに終わります。
大潮前日に産卵舟をセットして大潮の二日目に予定通り産卵しました。
普段なら目覚まし時計などいらず日の出とともに自然と目を覚ますのですが、その朝は目覚まし時計に起こされました。
産卵舟の水が精子で白く濁っていました。
親たちを養生舟に移さなければなりませんが、その舟が洗えていません。
他の魚達の給餌とかもしなければなりません。
仕事の時間になってしまいました。
「まあまだ雄も雌を追っているようだし親魚を養生舟に移すのは昼休みでいいか・・・」
軽い気持ちでいたのですが、これが奇妙な体験の始まりでした。
昼休みに舟を除くと4匹の親達がせっせと舟底をちゅぱちゅぱしています。
そうです。やってしまいました。さぞかしおいしかったでしょう。
おかげで頭の中が真っ白になりました。
急いで親魚たちを洗面器に掬い卵の確認をしましたが、舟の底も横もつるっつるでした。
そんな中、ダマになって舟底を浮遊している卵の一団とエアーストーンの下に卵がダマになって少し残っていました。
産卵藻の表面は結構チュパチュパされたらしく少なそうです。
さて翌日の様子です。
ダマは受精していました。
さて二日目の様子です。
この日は日曜日なので水替えのノルマがかなりありました。
産卵舟を覗いたのは夕方でした。
「少し早いけど卵の中に目ができていないかな。目が出来ていれば卵を見つけやすくなるのだが・・・」
エアーストーンの下の卵のダマを箱メガネの代用として梅酒のビンで探します。
「おかしいなあ。卵が残骸になっているぞ。受精はしていなかったのか?」
他のダマを確認する為に梅酒のビンを横にずらしていきます。その時に非常に細い小さなものが水流で横にずれました。
何故そうなってしまったのか今でも推測の域を出ませんが、それは全く成長できていない稚魚達でした。
全てが横になりコンマ状に近い体型でした。
魚が餌を食べるときにたくさんほおばって一度吐き出してまた食べる。そんな光景をよく見ます。
多分親魚達にちゅぱちゅぱされて吐き出された卵がエアーストーンの下に吸い寄せられて来たのだと思います。
卵殻が早期に壊れて中の稚魚が放りだされたのだと思いました。
「これはだめだな。」
そして三日目。舟を覗くと昨日と同じ場所に未熟児達は仲良くねそべっていてまだ生きています。
そして四日目。稚魚の数が前日に比べて数倍になりました。
藻に付着していた無傷な卵の孵化が始まりました。
未熟児たちはどうかというと少しずつ成長していて横になっていたのが起きていました。
今後どうなるのでしょう?
実に興味深い。
そして五日目。昨日孵化した魚の一部が泳ぎだしたためにシュリンプをあげました。
五日目(今日)の画像のみ撮ってあります。
投稿者 石原 | 記事URL
2013年5月14日 火曜日
4腹目の選別
雌親は一昨年に導入した魚ですが昨年は抱卵しませんでした。
三歳の雌なので卵も大きくてしっかりとした稚魚が約2000匹孵化しました。
卵は10000個以上産みましたが、受精率が悪く半ば諦めていましたが、結果オーライで一番管理がしやすい匹数となりました。
産卵2日目にバイオバクテリアであるバイオシークスルーを投入し、五日目に孵化しました。7日目から餌を与え始めてまたバクテリアの投入。
さらに13日目にバイオを投入しました。
昨年の7月からバイオバクテリアが新しくなり昨年の晩秋から8年ぶりに使ってみましたが、古いタイプとは比べようがないくらいニューバイオは良いです。
ただ孵化した稚魚の数が多すぎるとバイオバクテリアを使っても給餌を開始して1週間以内に水替えが必要になります。
水替えが遅れると稚魚はどんどん死んでしまいます。私はその状態をタイタニックと呼んでいます。
ちなみに今年の1腹目は二回もタイタニックを起こしてしまい選別をする頃には700匹になってしまいました。
選別はこのように稚魚を掬い良い魚を抜き取るか、悪い魚を撥ねるかで行いますが、一番困るのはその段階でどちらともいえない魚をどうするか?という事です。
性格もあると思いますが私の場合は分からない魚は残す傾向にあります。残せばまた次の選別で同じ魚を見なければならず、非効率的なのですが・・・
画像の様にふな尾や尾開きの悪い魚や体の曲がったものや上手に泳げない魚は撥ねます。
今年の2腹目、3腹目は奇形が多く尾も開かず最初の選別で1匹も通過できませんでした。
その意味でもこの4腹目は当たり腹になるかもしれません。
親魚です一番大きいのが雌親三歳です。この系統は筒が極端に細いのですが長手で頭から背が太くふわっと派手な尾を持っていて非常にバランスの良い系統です。
雄親は二歳で静岡のOさんの魚達です。特に1匹は太い筒をしています。
今回の4腹目の産卵風景ではありませんが、2腹目の産卵の様子をうまく撮る事が出来ました。
ただ子供達はだめだったけど・・・
投稿者 石原 | 記事URL
2013年4月 1日 月曜日
稚魚あげます
今日は取りあえず昨日選別して撥ねた稚魚の貰い手探しをします。
ほとんどが今年の1号でそこに浜松のKさんの魚が数匹入ります。
無料です。
先着1名様かな?
ご希望の方はメールで申し込んで下さい。
電話でのお問い合わせには対応できません。
投稿者 石原 | 記事URL
2013年2月24日 日曜日
産卵
朝の様子です。
雄と雌を合わせて翌日の朝の様子です。
全く産卵する気配がありません。
雄雌を合わせて次の日に産卵する事はかなり稀だと思います。
雄の追星の状態を見て下さい!
胸鰭の全面が白く見えるのが追星です。
産卵が見られない朝には産卵藻を撤去して魚達に餌を与えます。
餌の量は赤虫7片を朝と昼過ぎに2回与えます。
餌を食べている様子です。
わんちゃんやねこちゃんも食事を食べている姿が一番可愛いとおもうのですが(私見)、らんちゅうが餌を食べる姿は本当にかわいい!!!
食べた餌が消化された頃にまた産卵藻をセットします。
私の場合は診察が終了して帰宅してからになります。
産卵藻を撤去する。餌を与える。また産卵藻をセットするという作業を産卵するまで繰り返していきます。
2月24日
産卵藻をセットして2日目の朝です。
早くも産卵が始まりました。
経験的に人工受精をするよりも自然に産卵させた方が圧倒的に残る魚が出来る確率が高くなるために今回も自然産卵でいけるかどうか雄と雌の動きを観察しましたが、どうも雌の魅力が無いのか雄達は雄同士で追いかけっこをして射精をしていました。
これでは受精率が下がりすぎてしまいます。
とゆうか受精しないかも?
しかたなく手絞りで人工授精を行いました。
雄の精子の出は良好で4匹の雄全ての精子を使いました。
少しダマになったかもしれません。
本来なら産卵後に卵を孵化池に移すのですが、気温は3度しかないために受精卵に急激な温度変化をさせない為にも産卵舟で孵化させる事にしました。
投稿者 石原 | 記事URL