らんちゅうブログ
2018年4月15日 日曜日
大本命魚のその後
昨日から大潮です。
我が家は1号の母親の2番仔を雄を変えて採ったのと
昨年採れなかった3歳の雌から採りました。
大関の兄弟魚の3匹の雄達も精子の出が悪くなってきました。
そろそろ限界のようです。
特に一か月前に活躍した素赤の雄は全く精子を出しませんでした。
まともに使えたのはブンブン丸だけでした。
大関兄弟魚同士での採卵は一腹だけになりそうです。
二番仔採りたかった~
さて大本命の卵ですが、水温19℃で5日で孵化しました。
受精率も良く卵の数も多かったのですが、奇形が多く出ました。
半分近くが奇形でした。
これほどひどい奇形魚になると全く泳ぐ事ができません。
水流に流されてひと塊りになっています。
奇形魚を抜き取ろうとすると底を泳いでいる正常な魚も吸い取る可能性があるので、
奇形魚は抜き取らずに放置します。
そのうちブラインかすに埋もれていきます。
バクテリアさえ入れておけば大抵は大丈夫です。
本日の画像です。
3日に産卵。
8日に孵化。
10日の夕方からブラインシュリンプを給餌しています。
正常な魚の数が少なかった分、成長は早そうです。
給餌から今日で6日目ですが、早くも尾が開きかけています。
順調そうです。
絶対に育て上げないといけません。
早急に二舟に割らないといけませんが、空いた舟がありません。
採卵などしようとするから空いた舟がなくなってしまいます。
大潮になるとつい採卵したくなります。
今日の採卵などは絶対に余計な事だったと思います。
へぼ将棋、王より飛車を可愛がり。
例えがちょっと違うか・・・
単なるコレクターです。
とにかく反省です!
投稿者 石原 | 記事URL
2018年4月 4日 水曜日
大本命魚の産卵
2号が産卵した後の舟のようすです。
産卵が始まり採卵が終わった2号雌は他の舟に移しています。
画像でお分かりのように雄達が本命雌を追っている姿はありません。
この日が大潮の最終日だったのですが、もう一日粘ってみようと一度産卵藻を外しました。
夕方に軽く赤虫を与えて、夜中に寒冷紗を敷き、産卵藻をセットしました。
翌朝、雄達に追われる事もなく本命魚の産卵が始まっていました。
今年から産卵藻をステンレス芯の物に替えてみたのですが、特徴があります。
産卵藻の材質が産卵を刺激しているようです。
雌は雄に追われなくてもこの産卵藻の上に乗って気持ち良さそうに産んでいます。
2号の産卵もそうでした。
欠点は卵が付着しにくい事です。
表面がつるつるなので、産卵中の魚の動きで卵が底に振り落とされるようです。
卵の数はやや少ないですが、東西大関兄弟魚である本命雌魚に
それぞれタイプの違う東西大関兄弟魚の雄達を人工授精で掛ける事ができて
大満足です!
投稿者 石原 | 記事URL
2018年4月 2日 月曜日
粘液病か白雲病か
3月の始め頃の朝、採卵を仕掛けてみようかとプチプチをめくると魚が真っ白になって浮いていました。
前の夕ご飯は普通に食べていたのに何が何だか?分からない。
てっきり★になっていると思って掴むとなんとか生きていました。
塩水に漬けると体表のもろもろを剥がす事が出来、薄い塩浴で症状は治まりました。
その魚は結果的に前回の大潮で産卵しました。
さてそれからが大変でした。
同様の症状が加温組4舟で起こりました。
水替え時には洗面器や舟は徹底的にイソジンで消毒をしていたのに・・・です。
まあ考えれば人工授精時には違う舟の雄と雌を触ってしまいますが・・・
発病した魚は全て新水にして薄い塩浴をすると翌日は元気なのですが、
二日目にはこの通りです。
大本命雌達もこの通りです。
大切な大関兄弟魚4匹も同じ病気にかかりました。
当初は水カビ病も疑っていたのでメチレンブルーも使いましたが、
全く無効です。
水替え翌日は比較的良好です。
一日経つと水が白く濁ってきます。
剥がれた粘膜で水はこんな感じになります。
いろいろ調べて原生動物の異常繁殖を疑い、次に0.5%の塩+マゾテン0.25ml/100Lの永久薬浴を実施。
これも効果が薄く、
次にホルマリン浴を実施。
ホルマリン浴には塩は禁忌なので魚達の体表からしっかりと塩分を除いて実施。
初日は2.1ml/150Lで実施。
翌日にはかなり良さそうな実感があり、さらにホルマリン1mlを追加しました。
原因となった原虫はトリコジナかキロドネラかそれとも・・・、という事で
確定診断をしようとしました。
サンプルを綿棒でこすって病院に運び、
さあ検査だと顕微鏡のランプのスイッチを入れた途端にランプが切れました。
その日は検査は中止になりました。
後日鋭匙まで持ち出して病魚の鱗をガリガリしました。
ガリガリされた魚です。
ちなみにマゾテン・塩・メチレンブルー浴の3日目です。
こんな感じでサンプルを取って見てみると、こんなのが一匹みつかっただけでした。
顕微鏡の400倍で見てこんな感じです。
犯人がこやつ達かどうか結局分からなかったのですが、
こやつらの専門家の方がもしこのブログ記事をご覧になられましたら、
是非ご教授下さい。
粘液病(白雲病とほぼ同じ病気かな?)の原因となる原虫の同定は残念ながら出来なかったけれど、
今回の粘液の増加や剥離した病魚にはホルマリンが著効しました。
それもやや薄めでも効果が認められました。
成書では2~3ml/100Lですが、1,5ml/100Lでも効果がありました。
一番上の画像が3月28日のものですが、その真ん中の魚が本日4月2日に産卵しました。
なんと雄も雌もまだホルマリン浴中の産卵でした。
人工授精でブンブン丸の精子を使いました。
投稿者 石原 | 記事URL