らんちゅうブログ
2017年3月30日 木曜日
おすそわけ
今回の大潮では6匹の雌をセットしました。
この舟では前日に肩の白い小さな魚から採卵しています。
もう一舟と合わせて4腹採れているので、今回最後の雌達でした。
稚魚のシュリンプ生活が始まったのに加えて連日の産卵だったので
28日はさすがに疲れてしまって採卵後産卵藻もそのままででした。
28日は稚魚以外の魚達は餌抜きになってしまいました。
最後の2匹の採卵はどうでも良かったのですが・・・・。
起きるのも遅かったし・・・・・・。
でも産む時は産むのね。
この産卵風景を見ていると採らずにはおれんでしょう。
採ってお友達の東京のHさんに半分送ろう。
この雄達は今回の産卵から使った魚達ですが、凄まじい精力でした。
精子は絞る必要がなく腹を押しただけで飛び散っていました。
白く糸を引く感じではありません。
卵と混ぜ混ぜする必要もありませんでした。
卵の周り10cm位に灰色のもやがかかる感じです。
手絞り分の受精率は限りなく100%に近いし、
まだ最終確認はしていませんが、自然産卵分の受精率もかなりなものです。
二日目に産卵した3号と4号が当たっています。
3号と4号には我が家の中では生え抜きの雄達を
全て掛ける事が出来ました。
4号のママはコブリ系でなおかつ4尾ではなく桜尾ですが、
どんな尾になるか楽しみです。
画像の魚は3号です。
適当にボウルで掬って動画を撮りました。
選別でどの位減らせるか自信がありません。
皆さんならこのうち何匹残しますか?
数千匹の2号
当たり腹の3号
昨日採った10号受精卵数千個(受精率ほぼ100%)
また2週間後には大潮が来ますが・・・・・・・・。
その前に選別地獄が始まるので常識的には・・・・・・。
というか、もうすでに、間違いなく、常識から外れています。
出世払い分譲!先着順!
とかやればいいのだろうけど・・・・
何をするにも時間が無い。
投稿者 石原 | 記事URL
2017年3月16日 木曜日
受精卵の観察画像
仕事に使っているカメラで受精卵を顕微鏡撮影してみました。
水中で撮影をしているとすぐにレンズが曇ってしまいます。
受精後4日目の画像です。(16日撮影)
よく見ると背骨もできているようです。
水温が18℃でうまく管理できていれば5日目から孵化が始まります。
見えますかー?
リンゲルを使っての人工授精3日目の受精卵と無精卵の画像です。
受精卵は発眼しています。
白く見えるのは無精卵です。
自然産卵になってしまうと無精卵の比率が多くなり目立ちます。
受精卵は見えにくく受精しているのだろうか?
と受精卵を見つけるまでは不安な日を過ごします。
発眼している卵をそこそこ見つけると、ほっと胸をなでおろします。
今回の産卵の1日目はお気に入りの雄達の精子の出が悪かった為
に手絞りに加えて、一部リンゲルによる人工授精をしました。
リンゲルによる人工授精はダマになりやすいですね。
私が単に苦手なだけかもしれませんが・・・
無精卵にはカビ(水生菌)が生えます。
カビはどんどん受精卵にも広がり受精卵を死に追いやります。
卵がダマになっているほどカビの被害はひどくなります。
カビの発生を抑えるために今回はメチレンブルーで消毒しました。
卵の入った発砲スチロールに直接薄めたメチレンブルーを入れるだけでも良し。
今回は産卵の翌日に水替えを兼ねて卵の消毒をしました。
水温を合わせたカルキを抜いていない水に市販のメチレンブルーを2滴入れました。
卵の付着した寒冷紗を移動させて終了です。
4日目の受精卵です。
3日目とほぼ同じ場所を撮影してみました。
水生菌の発生は認められません。
孵化を翌日に控えて孵化舟へお引越しさせました。(16日)
手前の寒冷紗は手絞りによる人工授精の卵です。
奥の寒冷紗がリンゲルを使った人工授精の卵です。
今回は手絞りの方がリンゲルを使うより受精率が高かったです。
もちろん使った精子の状態も違いましたが・・・
手絞りによる人工授精卵(弱拡大)
手絞りによる人工授精卵(強拡大)
発眼した卵は可愛いですよね。
お約束はできませんが機会があれば精子の受精能(受精可能な時間)
について画像で検証出来れば・・・
と考えています。
準備が大変なんだよな。
投稿者 石原 | 記事URL
2017年3月14日 火曜日
ほぼ予定通り
今日が大潮の4日目ですが、昨日までで4腹採りました。
今回の大潮での産卵は予定終了です。
掛け合わせ第一号は予定日より一日遅れて12日に2腹。
掛け合わせ第二号は同じく予定日より一日遅れて13日に2腹です。
我が家の仔引きは産卵行動の開始を待って、全て手絞りで行います。
あらかじめ採卵の準備を行います。
12日午後の画像です。
ゴツイ系の2腹を採り終えて翌日の産卵に備えている画像です。
いい天気でしたね。
背伸びをすると海が見えます。
(今回の産卵の様子)
便宜上、我が家の系統に命名をしておきます。
昨年の自家産同士の仔達(4月6日生まれ)をコブリ系。
昨年のO氏の雌に自家産の雄を掛けたもの(4月7日生まれ)をゴツイ系とします。
ちなみに昨年は同じ雄達を使っているので
コブリ系とゴツイ系は異母兄弟にあたります。
3月11日
今年初めての早起きをしてこの日にゴツイ系から採る予定でしたが、
全く兆候がありませんでした。
3月12日
ゴツイ系の雄8匹のうち3匹がお気に入りでしたが、
3匹ともまだ腹が固く雌を追ってはいるものの
精子を絞ってもかぼそいのが3mm程度出ただけでした。
他の雄を使って手絞りで数1000個採卵した後でリンゲルを使いました。
リンゲルは精子がほとんど出ない時の最終手段です。
ボールにラップを敷いてリンゲルを50cc入れます。
先に雌の卵を絞ります。
次に雄の精子を絞りますが、空中での動作になるので精子を出したのかどうか確認出来ません。
出ているかもしれない精子を使う為に
雄の梶びれのあたりをリンゲルに着けてささっとゆすぎます。
急いで卵と精子を混ぜながら水でリンゲルを薄めます。
受精は一瞬で終わります。
受精卵をだまにならないように混ぜながら寒冷紗を敷いた容器に散布します。
かなりラップに受精卵が残っているので綺麗に指で拭って移します。
人工授精から3分後の画像です。
13日(大潮3日目)
この日の魚達のテンションは最高でした。
夜明け前には産卵が始まっていました。
ゴツイ系で前日に唯一産んでなかった魚は夜中に産み落としていました。(無精卵)
コブリ系同志の掛け合わせの中に1匹だけゴツイ系の雌を入れていました。
この魚が先に産み始めたのでコブリ系の雄達を使って絞りました。
まともに絞れば1万は超えるでしょう。
多くは要らないので数千個だけ絞りました。
次にコブリ系の本命雌ですが、コブリ系の雄達を使い2千個程絞って一休みです。
さてさてゴツイ系のお気に入りの3匹の雄達はどうでしょう?
お腹が昨日よりはるかに柔らかくなり精子の出が良くなっています。
これは今日は普通に使えます。
再び先ほどの2匹の雌達からお気に入りの3匹の雄を使って絞りました。
狙い通りの雄達から仔引きができて大満足です。
それにしても雄の能力は一日でこんなにも変わる物なのだとあらためて感じました。
人工授精翌日の卵です。
しばらくは受精卵を観察してゆきます。
投稿者 石原 | 記事URL
2017年3月 9日 木曜日
わくわくしない
このところ寒いですね。
風も強いし。
飼育場では今朝薄氷がありました。
そんな中予定通りに掛け合わせを行いましたが、
なぜか例年と違ってわくわくしません。
やはり種雌に物足りなさを感じているせいでしょう。
雄はいいのにな・・・
すべて4月7日生まれの同腹の兄弟です。
8匹の雄に対して5匹の雌を入れてみましたが、
さすがに8対5では受精率が下がるな。
とか
じゃあどの雌にする?
種雌はボディといいますが、他にも必要最低限の条件が在る筈。
遺伝させたい長所より遺伝させたくない欠点が多い魚達。
魚を舟の中に入れたり出したり、
あーでもないこーでもない。
なぜか今年は産まれてくる仔達の姿が想像できない!
お気にいりの魚達がすべて雄になったのが痛い!
いっそのこと採らんとこか・・・
それもありかも!
雨はパラつくし寒いしお腹が痛くなってきました。
とり合えず3匹の雌を合わせました。
赤勝ち二匹が雌です。
頑張ってね!としか言いようが無い。
明日は4月6日生まれの掛け合わせを行います。
投稿者 石原 | 記事URL
2017年3月 5日 日曜日
採卵まであと数日
今日は産卵に使う雄達を選びました。
今年はずっと青水で飼育していたので初めての新水になります。
このまま餌を少量にして9日(大潮の二日前)まで過ごします。
9日に再び新水で水替えをして雌と合わせます。
そして餌はしっかりと与えて11日の産卵を狙います。
例年このパターンで採卵に成功していますが、今年はどうでしょう。
適当にパシャパシャパシャです。
それにしても白勝ちの魚、オスのくせに腹がでかすぎ。
メスに性転換するのじゃないかとチョット心配しています。
同様に4月6日生まれの雄達も水替えをしました。
この仔達は我が家の特徴がよく出た魚達です。
良し悪しは別として・・・
らんちゅうの世話をしていると、年々体力が落ちていくのが分かりますね。
頑張れじぶん!
とにもかくにも体重を落とそう。
投稿者 石原 | 記事URL